今回は新製品の紹介です。
このブログは「Livedoorブログ」というサービスを使っていますが、自分のブログのどの記事が人気なのか、アクセス数を見ることができます。以前はどんなキーワード検索からブログにアクセスしたのかも分かりましたが、今はこの機能はなくなっています。。(まあ、解析サービスを使うほどはアクセス数をきにしているわけでもないんです)
以前機能が使えていた時期の検索ワードの多く、そして人気記事の上位に来ているのが「SmartDrive MX2」です。
やはり気になる方が多いのでしょう。車イス研究所Wheelchair Labではカテゴリー「SmartDrive MX2」から関連記事に飛べるようにしていますので、SmartDrive MX2って何?という方はまずそちらをご確認ください。

で、新製品というのは、このSmartDrive MX2が進化した「SmartDrive MX2+」のことです!!「+」は「プラス」です。今回はこの製品を見ていきたいと思います。(というか、以下の公式動画をみれば全てわかります・・・)

 
より詳しく!
  
HPはこちらから↓
http://www.max-mobility.com/smartdrive/#mx2pluspushtracker




■MX2+の特徴
プラスの最大の特徴は、「PushTracker」。従来のリストバンドに代わるものですが、見た目も役割も大きく変わりました。

PushTrackerの見た目は完全に腕時計です。液晶画面とLEDランプ、2つのボタンがついていて、LEDランプとボタン一つだった従来モデルとはだいぶ異なります。
留め具もしっかりしていて、ベルトも好みで交換できる点はかなりGOOD!。個人的にはこの点がかなりポイントです。従来モデルは少し止めにくいベルト形状でしたので。ベルクロ(マジックテープ)にも変えられるので、頚損ユーザーにも優しそう!
ただし、2つのボタンはかなり小さく、少し押しにくそうです、実際に触ってみないと分かりませが。

さて、肝心のPushTrackerの役割・機能ですが、想像以上に凄い物のようです。
以前、

当研究所の個人的な予測では、スマートウォッチやスマホとの連携が可能になると思います(バッテリー残量や走行距離、移動履歴や段差箇所の記録も可能となるでしょう)。
今後の進化も楽しみな製品です。


と予想していました。そして、今回PushTrackerによってそのほとんどが実現しました。
役割・機能は大きく以下の3つと言えそうです。


【1.設定機能】
過去記事を読んでいただくとわかりますが、従来のリストバンドは「タップ」(=軽く振動を与える)ことで動作をキャンセルすることができました。後述しますが、今回のPushTrackerではタップだけでなく、「ダブルタップ」による制御が加わりますが、このタップの感度の設定ができるようになります。
その他、最高速度、加速度なども設定できます。


【2.通知機能・スマホとの連携】
PushTrackerの液晶画面で、プッシュ回数、時間、距離、を知ることができます。本体とPushTrackerのバッテリー残量も確認できます。
従来のリストバンドはバッテリーが残りわずかになるとLEDが赤点滅し始め知らせるようになっていますが、これだと「ほぼ満タン状態」なのか、「半分ぐらい」なのかわからずちょっと困っていました。また、本体のバッテリー残量を示す青LEDも、振り返って確認する必要があり、結構見難いので、手元で残量確認できるのは非常にうれしい機能です。
そして、もう一つ!予想どおりPushTrackerはスマホともBluetoothで繋がり、様々な連携ができるようになりました。
無料のiOS APPをスマホにダウンロードすることでPushTrackerのデータ(プッシュ回数、時間、距離)を年・月・日単位で確認したり、移動した軌跡の確認やそれらの情報をSNSへアップロードするなんてことまでできるようです。
https://itunes.apple.com/us/app/pushtracker/id1121427802?mt=8#


【3.本体の制御】
一番大きな進化はこれかもしれません。
の記事で以下のように記載しました。

SmartDrive MX2は、車イスのスピードを感知し、その速度を保つように動作します。その為、車イスをスピードにのせるための力は、ユーザーの力が必要となります。この漕ぐ力は軽減されませんが、一漕ぎした後はSmartDrive MX2がその速度を維持してくれますので、何もしなくても進み続けます。
例えば、自分の力では前進できない角度の斜面を上る場合、斜面途中で止まった状態から動きだそうとしても、「最初の一漕ぎ」ができませんのでSmartDrive MX2は作動せず、上ることはできません。


これが、プラスでは覆りました。
プラスでは3つの制御モードが存在し、PushTrackerで選択・設定できます。
「MX1モード」はMX1のイージーモードや、MX2のトレーニングモードと同様の制御方法、「MX2モード」は、第25回、26回の記事で解説した制御方法です。
この2つのモードはプッシュ(漕ぐ)が必要でした。
しかし、今回追加された「MX2+モード」はプッシュする必要がありません。PushTrackerをトントンと軽く2回タップすると加速を始めます。タップするとそのスピードで巡行、もう一度ダブルタップするとアシストが停止します。
これは相当便利なモードと言えるでしょう。上記のように、上り坂の途中で停止している状態から、動き出す場合、従来はアシストを作動させる「一漕」ぎができないとダメでしたが、MX2+モードならダブルタップするだけで動き始めてくれるからです。
「漕ぐ必要がない」これは画期的です!!

ちなみに、 ペルモービルオーストラリアの動画も参考になります。
http://www.seatingdynamics.com.au/215/NEW_SmartDrive_MX2_PushTracker.aspx



■MX3の予想!
相当、いい感じのプラスですが、日本ではいつごろリリースされるのか気になるところです。おそらくはアクセスインターナショナルさんからとなると思いますが、実際に試すのが今から楽しみです!!

さて、せっかくですので「MX3」の予想もしておきしましょう。
今回の進化もかなり大きなものでしたが、本体ユニット自体には大きな変更がなく、制御などのソフト系のバージョンアップだったので「3」ではなく「プラス」としたのでしょう。スマホと連携したことで、本体のファームウェアの更新もできるようになったようですので、ソフト系の進化はある意味「行きついた」とも言えそうです。。
つまり、次に進化するとしたら、やはり本体の進化、つまり「MX3」となるのではと。

では、具体的な予想としては・・・
本体の軽量化を望んでいる方もいると思いますが、ある程度、重量がないとトラクションがかからないため、大きな軽量化はなさそうです。サイズはもう少し小型化して、本体にも液晶画面がつくかもしれません。トルクや最高速度など、パワーは現時点で十分ですので今以上は無いというか必要ないです。航続距離も伸びるかもしれませんが、この点もMX2でも十分すぎる航続距離なので、あまり変化はないかもしれません。
うーん。面白くない(笑)。進化の余地が少なく、つまり、MX2+の完成度が高すぎるとも言えます。

予想ではなく、個人的な希望ですが、もう少し簡単にフォールディングタイプの車イスへの着脱・調整ができるようになってくれるといいかなーと。その理由は第24回記事をご覧ください。
あと、どうせなら「Apple Watch」にも対応して、PushTrackerと同じ役割ができるようになるといいですね。Apple Watchの「watchOS 3」でも車イスユーザーの活動量を測る機能がありますし、相性はいいと思うのですが。
タップの検知とかが難しいのかな・・・


最後に、ふと思ったのですが、リジットタイプの車イスならプラスの本体を左右2個並べて取付け、両手にそれぞれPushTrackerをつけたら面白そうです。
直進時は両腕でダブルタップ。旋回時は片側だけ、停止時は再度両腕ダブルタップで、アシスト解除。これだとハンドリムに触れることなく、車イス操作ができます!!!


よい子はまねしてはいけません。。。